―流星の追憶― 

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鷺お題でSSそのニ 「とらえられない黒」

 
お久しぶりですー、星詩です。
10日間の沖縄旅行から帰ってきまして、元気に相変わらずな感じです(?
とりあえず明日にはまた大学生協に電話するよ…
折り返しますって言っといて10日間も経ってるのでどうやら忘れられてるようだよ…^q^


10日ぶりにネットサーフィンしたら色々なことが様変わりしててうっひょあーとなっております。
えっと、リンク張替え等々は、サイトが更新出来るようになったらすぐにさせて頂きますので、
新しいパソコンが届くまでもうちょっとお待ちしてやって…ください…←←

あ、でも、久しぶりのネッサで、いっぱい更新見られてそれは嬉しかったです(´ワ`*)
色んな方のサイトでメテオス擬人がいっぱい見られて幸せ…
Mさんのとこのイラストは今年も凄まじいクオリティだった…!
そのネタで来るとは…!と思わず膝を叩いてしまいましたハイ。
遅くなってしまいましたが、Mさん、うちのこ二人を描いてくださってありがとうございましたー!*


かんわきゅうだい。
さて、今日は久々に鷺お題でショートショートを。
今回は、木陰さん宅の空想さんをお借りしています。
この場を借りて、サイト運営お疲れさまでした、の、拍手喝采とメッセージも込めつつ、
(「夢」とはいえちょっと思考とか口調とか私妄想とか大分入っちゃってる気がするんで何かこれ違うねん!とかのツッコミあったら遠慮なく宜しくお願いしますあうあう)


それでは、追記からどうぞ。



「こんな夢を見た」
 
 

*――――――――・――――――――*

■木陰宅■
とらえられない黒


 どこまでも続く真っ白な空間。どこまでも続く真っ白なキャンバス。
 それはもう、昼寝日和の長閑な風景。
 広大な静けさと気だるさに身を任せて、(いつものように)世界をゆらゆらと漂う。
 白い海の中を、たった一人きり泳ぐ黒い魚のように。
 身体に馴染みきった世界を、滑っていく。
 (いつものように)
 てるてると、他愛も無いことを考えながら、瞼を閉じかけて――

 白い世界を、黒い影がひらりと横切った。
 

 弛緩していた身体が、反射的に起き上がった。
 開けた視界、真っ白な世界で、インクを零したようによく目立つ小さな黒い影。ひゅうと羽ばたいて、それはこっちにやってきた。
 
 あんなものを造ったっけか、なんて思う暇もなく、濃淡の刻まれた黒い翅に浮かぶ、眩い赤の斑点が目に飛び込んできた。
 顔のすぐ傍、耳たぶを掠めるようにして、黒い蝶が舞う。羽ばたきの音が、静かな世界に、波紋を広げていく。
 くすぐったい挑戦状だ。
 ――いやあ、これはもう、追っかけるしかないでしょうよ?

 勢いよく突き出した手のひらは、あっけなく交わされた。
 (まるで笑い声を立てながら)舞い上がる蝶を追いかけて、白い世界をぐんぐんと飛んでゆく。
 何処まで行っても、その距離は縮まらない――逆に言えば、遠ざかりもしない。
 変わらない風景の中を延々と飛び続けて、いい加減、何処まで行くのかと思い始めた頃。
 ふっ、と足が前に進むことをやめた。
 いや、やめた、というか、前に進まなくなった。

「ええ、」
 
 行き止まり? なんだそれは?
 慌てて辺りを見回すと、視界の奥を、あの黒い蝶は涼しげに飛んでいた。
 ああ、これはどうやら、俺の負け、らしい。

 立ち尽くして、見送る間にも、蝶はどんどん遠ざかっていく。
 少しずつ小さくなって、それでも、その黒い姿が、白い世界から掻き消えることは出来ない。

 (それなのに)

 地平線の辺りで、微かな黒い点になった蝶は、螺旋を描いて上へ上へと羽ばたき始めた。
 どこまでも、どこまでも、どこまでも、星ほどの大きさになってしまうほど高く、どこまでも。
 見ているこっちが、清清しくなってしまうほどの、高い高い上空へ。
 そして最後には、とうとう、消えた。

 
 
 一瞬、視界に映ったものは、遥か遠い彼方から見上げる「自分」の――








 広大なインターネットの海の中。
 目が覚めてからも、しばらく、空想は首を出来る限り逸らして空を見上げていた。
 あの黒い蝶、黒い羽に赤い斑点、あれは、間違いなく黒アゲハだ。
 どこまでも自由に羽ばたいて、多分、あの白い空間の外へまでも届くほどに。
 
「そーいえば、蝶の中には海だって渡っちゃう種類もいるらしいしねえ」

 世界くらい、渡れてしまうのかもしれない。
 独り言を呟いてから、思わず自分の言葉に笑ってしまう。ぐぅ、と組んだ手のひらを空へ伸ばして、あくびを一つ。
 
「さて、行きますか」


 何処まで羽ばたいてみようかね?







(その黒を捕らえることは出来ない
 どこまでも続いていく物語の行方は
 白い本に永遠に綴られる活字の黒インクにも似て
 どこまでも、どこまでも
 終わらない
 境界を越えてなお
 世界が続いていくように)


日記 |
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